40代といえば、身体の変わり目の時期です。30代までは感じなかった身体的な変化を自覚するようになるこの世代では、変化を受け入れ、50代以降も健康に過ごせるよう準備を始めることが大切です。
病気リスクが上昇する疾患の1つが、生活習慣病です。いわゆるメタボ検診は40代から始まりますが、内臓脂肪、高血圧、高血糖、脂質異常など生活習慣病の引き金となる症状が増えてくるのがこの時期です。生活習慣病が悪化すると心筋梗塞や脳卒中など生命に関わる疾患が併発する可能性があるため、食生活や運動習慣を改善していくことが重要といえます。
また老眼も、この時期から増えていく症状の1つです。目の水晶体という部分が硬直し始め、近くのものが見えづらくなってしまいます。水晶体に負担をかけないよう、見えづらさを自覚した時は適度に目を休ませるよう意識しましょう。
その他、四十肩という疾患もあります。筋肉の炎症である肩こりとは異なり、肩の関節が炎症を起こすことで痛みを感じたり腕を自由に動かせなくなったりします。予防するためには、日々無理のない範囲でストレッチを行い、肩の可動域を確保しておくことがポイントです。
女性であれば更年期障害を発症する人も出てきます。症状は個人差があるため、婦人科に相談しながらうまく付き合っていくことになります。このようにあちこちで身体の変化が現れますが、冷静に受け入れ、今後の健康につなげるために対応していくことが望まれます。